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2017.07.11

世界の時計トレンドを決定するスイスの2大聖地をレポート

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文/篠田哲生(時計ジャーナリスト)
協力/Gressive
ファッション界におけるコレクションに相当するのが、通称“バーゼル&ジュネーブ”と呼ばれる2つの新作時計の発表イベントだ。

ここでは次なる時計トレンドとマーケット形成の礎が築かれているのである。

朝からシャンパンも飲める“ジュネーブ・サロン”とは?

(※クリックすると360度見ることができます)

毎年1月に開催されジュネーブで開催されるのが、カルティエを筆頭とするリシュモングループが中心となり、名だたるラグジュアリーブランドが勢揃するSIHH[Salon International de la Haute Horlogerie]、通称“ジュネーブ・サロン”だ。
ジュネーブ国際空港に隣接する巨大な見本市会場を使って開催されるが、入場できるのは時計店関係者や取材陣などの“招待客”のみ。ホスピタリティも万全で、会場内の飲食代は全て無料。朝からシャンパンが提供され、簡単なコースのランチを楽しむこともできる。

参加ブランドはカルティエ、ヴァシュロン・コンスタンタン、A.ランゲ&ゾーネなどのリシュモングループ。さらにオーデマ ピゲやパルミジャーニ・フルリエといった独立資本の実力派ブランド、そしてリシャール・ミルやグルーベル・フォルセイという超ハイエンドブランドも、SIHHの住人だ。

シックでリッチなカルティエの最新作はここで発表

(※クリックすると360度見ることができます)

さらに今年からはジラール・ペルゴ(5年ぶりの復帰)とユリス・ナルダンというソーウインドグループの実力派も参加している。SIHHの特長はとにかくリッチ&エレガントであるということ。会場の雰囲気もさることながら、発表されるモデルも高価な物ばかり。いわゆるミドルレンジの価格帯はほとんど存在しないのだ。
 
ちなみに今年からは、ジュネーブに拠点を構える小規模ブランドのための小さなブースが作られ、様々なタイプの時計を楽しむことができるようになった。

一方にSIHHの会期に合わせて、ジュネーブの郊外ではフランク ミュラー率いるウォッチランドグループがWPHH[World Presentation of Haute Horlogerie]を開催。さらにレ・マン湖湖畔の高級ホテルではLVMHグループも展示会を行う。極寒のジュネーブだが、ホットな時計の話題で持ちきりなのだ。

あのリシャール・ミルの話題作が並ぶ会場はコチラ

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時計からジュエリーまで大展開するバーゼルワールド

一方“バーゼル”は、例年3月末に開催される世界最大の時計と宝飾の見本市「BASEL WORLD」のことを指す。時計ブランドだけでなく、時計工具やボックス、工作機械など時計に関するあらゆる分野のメーカーが参加する、いわば総合宝飾展。宝飾部門は原石の展示も行っており、有名ジュエラーも買い付けの場としているそうだ。
 
時計ブランドはそれぞれに工夫を凝らしたブースを作り、そこで新作時計を発表する。そのブース位置やスペースの大きさは、そのままブランドの勢いを示しているのも面白い。

拡大する「バーゼルワールド」のエントランス

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メインエントエランスの両脇にはLVMHグループがそびえたち、次いでロレックスとパテック フィリップが対面に並ぶ。その奥がスウォッチグループで、メインホールの中央はオメガ。とはいえ格上のブレゲとブランパンには別棟を与えている。意外なのはティソ。メガブランドゆえにこれまた巨大な別棟ブースを与えられている。

一階にはメイド イン スイスのラグジュアリー時計が並ぶ

(※クリックすると360度見ることができます)

スウォッチグループの奥にはブライトリングやシャネル、ベル&ロスなどもブースを構えるが、基本的には“メイド イン スイス”のブランドしかメインホールの1階には入れない。
 
では日本ブランドはどこに入るのか? メインフロアの2階がエルメスなどのラグジュアリーメゾンのフロアになっており、ここが日本ブランドの主戦場。その代わりと言ってはなんだがスペースはかなり巨大。

セイコー、シチズン、カシオの全てが、ホールのメインストリートに沿ってにブースを構えており、多くの訪問者でごった返している。ちなみに「BASEL WORLD」は入場料さえ支払えばだれでも入場可能(犬連れでも)。時計愛好家だけでなく、カジュアルな恰好をした地元の若者も少なくない。まさに時計祭りといった雰囲気だ。

日本が誇る時計ブランドは、こんな会場で世界にアピール

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●篠田哲生(時計ジャーナリスト)

1975年千葉県出身。講談社「ホット ドッグ・プレス」を経て独立。専門誌やビジネス誌、ファッション誌など、40を超える雑誌やWEBで時計記事を担当。時計学校を修了した実践派である。

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