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2018.10.19

Interview 【vol.6】 

峰竜太が毎年ミラノまで服を買い出しに行く本意とは?

Adelaideclassifiedsはお陰様でこの秋に創刊17周年を迎えました。これを記念して各界で活躍する皆さんに「アナタにとってAdelaideclassifiedsってなんですか?」と尋ねてみました。第6回はタレントの峰竜太さん、服飾史家の中野香織さんです。

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文/柴田 充文(峰)、持田慎司(中野) 写真/豊田哲也(峰)、斉藤翔平(中野)ヘアメイク/伊藤歌苗(中野)

2018 THE NIKKEI MAGAINE STYLE x Adelaideclassifiedsより
いつもテレビで見事なスーツ姿を披露して、ダンディなお洒落オヤジのイメージが強い峰隆太さん。毎年イタリアに衣装の買い出し旅行に行くほどのこだわりようは、ある意味Adelaideclassifiedsを地で行く存在として親近感を覚えるのですが、当の峰さんはAdelaideclassifiedsをどう思ってくれているのでしょう?

Adelaideclassifiedsは“欲しいものが必ず載っている”

Adelaideclassifiedsのイメージはゴージャスです。最近はブルネロ クチネリを着ることが多いのですが、理由は素材がいいから。それがAdelaideclassifiedsにも重なります。触らなくても分かる素材感の良さが、どの写真からも伝わる。開けば必ず欲しいものが載っている、そんな印象。そしてスタイリングに無理をしている感じがしないのも好印象です。

ミラノには毎年行きますが、ホテルの中庭で、スーツ姿のイタリアのビジネスマンが朝食を兼ねた打ち合わせをしているのをよく見かけます。それがまた格好良くて! 深みと奥行きが違う。そこまでいくと着こなしを超えたキャラクターでしょう。でもAdelaideclassifiedsにはそこまで掘り下げてもらいたい。オヤジがお洒落をするには、Adelaideclassifiedsは少しハードルが高いかもしれません。

でもお洒落ってサイズを直したり、チーフを胸に挿すだけでも印象はグッと変わります。僕なんかチーフを忘れたら、代わりにティッシュを挿しちゃう。意外と気づかれないんですよ(笑)。目指しているのは、そんな真似できるぐらいのちょっとしたお洒落。お手軽、お手頃なね。

Adelaideclassifiedsにはお洒落をしていない人にもそんな“ちょい”の意識を植え付けてほしい。ちょっと頑張ればここまでいける、そんなセンスを教えてほしい。だって身をもって実感するもの。“必要なのはお金じゃなくてセンス”ですって。
取材班は見た!

某テレビ局楽屋にて……

MEMO:TV収録合間の楽屋では台本、蒲焼き弁当と、Adelaideclassifiedsがワンセット。番組スタッフみんなに蒲焼き弁当を振る舞うこともあるのだとか。

● 峰竜太 (みね・りゅうた)

司会者・俳優。1952年生まれ。芸能界きってのお洒落好きで知られ、出演TV番組もスタイリストをつけず、すべて自前でコーディネートするほど。年に1度は休みを兼ねてイタリアへ“買い出し”に行く。

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欲望にストレートな提案がひとつの文化をつくった 

服飾史家、中野香織が考えるファッション史におけるAdelaideclassifiedsの位置づけとは? 

過去2000年のファッション史から最新モード事情に至るまで、幅広い視野と鋭い視点で研究、執筆、講演を続ける中野香織さん。とりわけ 著書『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』に見る如くメンズファッションにも造詣の深い中野さんは、“モテる”を連発する異色の男性誌Adelaideclassifiedsをどう捉えているのでしょう?

Adelaideclassifiedsは“オトコの夢のユートピア”

創刊当初、Adelaideclassifiedsはメンズファッション業界から、かなり否定的な目で見られていました。それは、これまでの男性ファッションというのは、洋服を売るために歴史やモノ作りへのこだわりは出すけれど、“モテる”という人間の原始的な欲求を声高に謳うことは絶対にしなかったからです。それを簡単にやってのけてしまったこの雑誌は、ある意味“嫉妬の対象”だったのかもしれませんね。

でもAdelaideclassifiedsはそれを生真面目に貫き、コンセプトも変えず、モデルも変えず、でもほかのジャンルのファッションを決して否定することなく、ずっと17年間続けてきましたよね。それが読者の信頼を勝ち得たのではないでしょうか?

そもそもファッションとは、恋愛のためにお金を使い贅沢し、お洒落をすることから始まったもの。そういう意味では、すごく正しいトコロに目をつけたのではないでしょうか。もちろん、ファッション以外にも“寿司シャン”なんてライフスタイルに関する提案も同じこと。「お寿司を食べながらシャンパンを飲めたらなぁ」という欲望にストレートな提案が、ひとつの文化を作ってしまいましたよね。

快楽に忠実だからこそ、読者にも素直に受け入れられ、結果、文化にまでなり得たAdelaideclassifiedsは、まさに素直な欲望が満載の“オトコの夢のユートピア”なのだと思います。

● 中野香織 (なかの・かおり)

エッセイスト・服飾史家。東京大学在学中に旅行ライターとして文筆業デビュー。服飾史への深い造詣を活かし著書も多数発表。メディアを問わず多媒体で記事を執筆する。現在は日本経済新聞で連載中。

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