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2018.03.19

風景写真家が厳選!「古都と桜の絶景スポット」ベスト5

鎌倉・京都・奈良を撮り続けて40年の風景写真家、原田 寛さん。“古都グラファー”人生でベスト5に記憶される桜のシーンを教えていただきました。

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取材・文/鳥海美奈子 写真/原田 寛

お花見の季節がやってきました。今年は彼女と、どこで桜を愛でますか?
 
京都や奈良、鎌倉など古都の桜を撮影するのをライフワークの一部とし、作品集なども多数出版している写真家・原田 寛さんに、記憶に残る「桜スポットBEST5」を教えていただきました。ぜひ行き先の候補として、検討してみてください!

【1】又兵衛桜(奈良県)

桜の巨木と桃の木が紡ぐピンクの競演

まずは、奈良県・宇陀市にある樹齢300年の枝垂れ桜。「奈良は日本の歴史の原点とも言える場所。いわば日本の原風景のなかに立つ一本桜です」。
 
一般的なお花見スポットは、桜の木がたくさん植わっているものですが、ここではたった1本の古木がすくっと屹立しているのが特徴。大阪・夏の陣で活躍した武将・後藤又兵衛の屋敷跡にあることから、通称「又兵衛桜」として知られています。
 
「古木なだけに枝ぶりが見事。さらにその背後に桃が咲くので、ピンクのグラデーションがきれいです。晴天の日もいいけれど、私がいちばん好きなのは霧雨が降るとき。幽玄さが際立ち、本当に惚れ惚れします」。

■ 又兵衛桜 

住所/奈良県宇陀市大宇陀本郷
HP/宇陀市観光情報サイト

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朱塗りの灯篭と桜、という雅な光景

【2】平野神社(京都府)

朱塗りの灯篭と桜、という雅な光景

桜の名所も多い京都ですが、なかでも原田さんのオススメは平野神社。「観光客には円山公園の夜桜が有名ですが、地元の人たちが花見の宴会をするのは平野神社なんです」。
 
平安時代から貴族たちがこの神社で桜を楽しんだと言われていますが、江戸時代には庶民にも開放されて、「平野の夜桜」は京を代表する花見の名所となりました。その魅力は、なんといっても約60種400本にものぼる桜の種類の多さ。
 
「魁桜」「寝覚桜」「平野妹背桜」「手弱女桜」「突羽根桜」など、ほかではめったに出会えない珍しい種が多々あり、それぞれ咲く時期が違うため約1ヶ月半にわたって桜を愛でることができます。

「私がもっとも好きなのは夕暮れどきです。朱塗りの灯篭に明かりが灯り、そこに桜が覆いかぶさるように咲くさまは、京都らしい雅な風情に満ちています」

● 平野神社

住所/京都府京都市北区平野宮本町1 
拝観時間/6:00~17:00(開花時期は21:00頃)  無休 料金/400円 

URL/

お問い合わせ/☎075‐461‐4450

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西行ゆかりの古刹で出逢える桜の天井

【3】勝持寺(京都府)

西行ゆかりの古刹で出逢える桜の天井

勝持寺は、京都の大原野にある桜の名所。時間を気にせず、のんびりと旅したい人向きです。「伝承的に“花の寺”とも呼ばれます。日本では花と言えば国花である桜を意味するので、“桜の寺”とも言えるのです」。
 
その名にふさわしく、境内には約100本もの桜が咲き乱れます。「”桜のトンネル”とはよく聞きますが、ここは”桜の天井”という言葉がふさわしい。境内全体に桜が植えられているので、頭上を見上げるとすべてが桜、というほかでは決して見られない光景です」。

勝持寺は、西行ゆかりの古刹でもあります。桜をこよなく愛した鎌倉初期の歌人、西行がここに庵を結び、自ら桜を植えたことでも有名です。

● 勝持寺

住所/京都府京都市西京区大原野南春日町1194 拝観時間/9:00~17:00無休 無料 

URL/

お問い合わせ/☎075-331-0601

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奥深い山中にひっそりと咲く可憐な山桜

【4】行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ/奈良県)

奥深い山中にひっそりと咲く可憐な山桜

行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)は、奈良県吉野から和歌山県熊野へと向かう険しい山中にあり、標高は1546m。「行者とは仏教などの修行をする人のこと。厳しい修行に耐えた行者ですら、あまりに困難な道のため引き返したという伝承が残っており、“行者還”と名付けられたと言います」
 
現在、そのエリアに対向車とすれ違うのもやっとの細い林道が通っていて、山桜の名所として知られます。「なかでも吉野側から林道に入って、30分ほどクルマを走らせたところにある、トンネル近くの山桜が素晴らしい。山桜は白く可憐な花で、それが一帯に咲き誇ります」

人の手が加えられていない、雄大な山並みに咲く山桜。標高の高い場所にあるので5月のゴールデンウィークに見頃を迎えるのだとか。

■ 行者還岳の林道の山桜

所在地/奈良県上北山村の国道309号線のトンネル付近

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海と富士山と桜、を望める絶景ポイント

【5】光明寺(神奈川県)

海と富士山と桜、を望める絶景ポイント

光明寺は浄土宗の関東総本山で、由緒ある寺院。ソメイヨシノや河津桜を楽しめる鎌倉の桜の名所として知られています。

「古都の代表格は奈良や京都ではありますが、海と富士山が望めるのは鎌倉しかありません。その鎌倉のなかでも、海に近い寺院はそう多くはない。海と富士山という絶景を、桜と一緒に眺められるのが光明寺なんです」

空が曇ってしまうと富士山が見えないのでここはぜひ、晴れの日に足を運びたいもの。裏山の見晴台に登ると、手前に桜と寺院、遠くに相模湾と富士山を望める、あっぱれな景色と出逢えます。

■ 光明寺

住所/神奈川県鎌倉市材木座6-17-19 
拝観時間 6:00~17:00
(10/15~3/31は7:00~16:00)
無休 無料 

URL/  

お問い合わせ/☎0467-22-0603
写真家/原田 寛
はらだ・ひろし 1948年 東京都生まれ。1971年 早稲田大学法学部卒業。鎌倉を拠点にして奈良や京都など古都の四季折々の自然、文化ある街並みなどを撮ることをライフワークにする。写真講座も多数開講。作品集に、古都における写真の撮り方など撮影ハウツーをまとめた『古都の写し方入門』、奈良・京都・鎌倉の春夏秋冬の風景を収録した教室生徒との共著『それぞれの古都』など。2016年3月には写真展『古都の桜さくらサクラ』開催。

“特別”な花見をしたい方は、コチラも必読

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