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2017.07.06

まもなく予約開始! 杉本博司のアートと海を一緒に楽しめるスポット3選

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文/秋山 都 撮影/菅野祐二

海は生命の起源と言われていますが、創作活動の源でもあり、海をモチーフにしたアートは数えきれません。え? ラッセン? ええ、まあ、それもそうですが(笑)、ここでは日本人の写真としては世界で最も高価格で取引されている杉本博司氏(現代美術家)の作品『海景』シリーズを取り上げます。世界の水平線が画面をきっちり2分するシンプルで美しい世界をご覧になった方も多いでしょう。
Sea of Japan, Oki, 1987
実はこの『海景』、杉本氏自身のもっとも古い記憶である、旧東海道線を走る湘南電車の車窓から見た海の姿から着想したものだとか。その“はじまりの記憶”ごと、ひとつの作品にしあげた文化施設がこのほどお披露目されました。

杉本氏いわく、『海景』はもはや自分だけの記憶ではなく、それを見た人の記憶がオーバーラップされ、果ては太古の記憶まで遡る存在」なのだとか。人と自然との調和を考えるうえで、ある起点になりそうなこの場所で、自分とは何か、どうありたいのか――日頃のストレスや煩悩を忘れ、しばし沈思黙考したくなる場所です。

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自然の調和の中で自分と世界との関わりを捉える

◆ 江之浦測候所

自然の調和の中で自分と世界との関わりを捉える

測候所とは聞きなれない言葉ですが、気象を観測する場所の意味。もちろんその言葉通りではなく、ここは舞台や茶室、ギャラリー、庭園をそなえたアート施設。
標高約100メートルのミカン畑を切り開いた広大な土地に、相模湾岸の段々畑の地形を活かしたガラス舞台を設置し、演劇や能を上演することで、自然と調和するアートやカルチャーを世界へ発信していきます。
ここでまず注目は、「夏至光遥拝100メートルギャラリー」と名付けられた美術品の展示スペース。海側にはね出した先端から夏至の日には太陽光がギャラリーをまっすぐに差し込む仕掛けです。

10月のオープン時にはここに7点の『海景』が展示される予定ですが、ギャラリーの正面にはリアルな相模湾の“海景”も楽しめるわけで、この作品と自分だけの“海景”が楽しめるとは贅沢な体験です。
「光学硝子(ガラス)舞台」はヒノキを組んだ台の上の床がガラス。山側の階段に客席が約190人分用意され、観客は海を背景に演じる演劇や能を鑑賞できる。
ほかに千利休が作ったとされる茶室『待庵(たいあん)』をモデルにした茶室『雨聴天』や、能舞台と同サイズの石舞台なども設置予定。オープンは10月9日予定ですが、見学は完全予約制で、一般見学は7月20日受付開始ですから、今がチャンス。予約が殺到する前にプレミアムチケットをゲットして。

◆ 小田原文化財団 江之浦測候所

お問い合せ/☎0465-42‐9170(平日10時~16時)
休館日/水曜

●3,000円(小学生以下は入館不可)
※10月9日オープン予定、一般見学は日時指定の完全予約制で、7月20日より小田原文化財団公式サイトで予約受付開始。

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まだまだある『海景』をリアルに楽しめるスポット

◆ MOA美術館(熱海)

まだまだある『海景』をリアルに楽しめるスポット

今年2月、杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏によって主宰される「新素材研究所」がリニューアルを手がけたこちら。数々の国宝や重要文化財など日本美術の精華がモダンな空間に置かれることで、また新たな魅力を放ち始めたと話題の美術館ですが、その“ごちそう”は所蔵品だけではなく、美術館の前面に大きく広がる熱海の海。
晴れた日は、初島はもちろん大島まで望める絶景を思う存分堪能したら、館内では杉本博司氏の「海景」が待っています。穏やかな熱海の海を眺めつつ自分だけの『海景』を心に焼き付けてください。

◆ MOA美術館


住所/静岡県熱海市桃山町26-2
お問い合わせ/☎0557-84-2511(代表)
開館時間/9:30~16:30 (最終入館は16:00まで)
休館日/木曜日(祝休日の場合は開館)、展示替日、年末年始

●一般 1,600円

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瀬戸内海の海景と、『海景』が連なるアートな空間

◆ ベネッセハウス ミュージアム(直島)

瀬戸内海の海景と、『海景』が連なるアートな空間

さて、『海景』を常設で、しかも海を間近に野外で堪能できるのがこちら。瀬戸内海の直島・豊島・犬島で展開する「ベネッセアートサイト直島」において、現代アートを数多く展示するベネッセハウス ミュージアムです。豊かな自然の地形を活かした安藤忠雄建築の広大な建物に、贅沢にアートを配したスペースは、そこに身を置くだけで心が解き放たれるかのような異空間。その美術館と一体の宿泊施設、ベネッセハウスに滞在すれば日頃はなかなか見られない夜の美術館を体験できます。杉本博司氏の作品は、『光の教会』やサイトスペシフィックワークの『苔の観念』などの作品を多数公開。この夏、アートな旅はいかがでしょう。
※『光の教会』や『苔の観念』など、一部の作品はベネッセハウスにご宿泊のお客様のみご鑑賞いただけます。
杉本博司 『タイム・エクスポーズド』、写真/安斎重男

◆ ベネッセハウス ミュージアム

住所/香川県香川郡直島町琴弾地
お問い合わせ/☎087-892-3223(9:00-20:00)
開館時間/8:00〜21:00(最終入館20:00)
休館日/年中無休

●1,030円
※15歳以下の方とベネッセハウスに宿泊のお客様は無料

写真/山本糾

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