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2017.09.07

あなたの“プリン体”対策、間違っていませんか?

30代40代で多く発症する「痛風」。突然の激痛を招かない日ごろからの心得とは?

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文/小林 賢恵、武藤 徉子

巷でよく聞く“プリン体”という言葉。風が吹くだけで痛〜いと言われる「痛風」の原因とされるだけに気になるところではありますが、その正体は? 
「ビールはダメ、ウニやイクラもダメ」な~んて怯えているだけじゃ人生、楽しめませんよね。まずは正しい知識を身につけることが、予防の第一歩。そこで痛風外来を設けている両国東口クリニックの理事長、大山博司先生に痛風の予防についてお話を伺いました。

痛風の原因、実は7~8割が遺伝的要因、食生活は2~3割

痛風は30~40代の男性に多く発症し、アレキサンダー大王やシーザーも患ったといわれる病気。魚卵やレバー、エビ、イカ、ビールなど、プリン体を多く含む食生活が主な原因とされていますが……。

「痛風の原因となるのは尿酸で、プリン体はその尿酸の原料となるのです。プリン体が増えると尿酸の量も増加。増えすぎた尿酸がナトリウムと結びつき、関節部分に結晶を作り、激しい痛みを伴う『痛風』の発作を引き起こします」(大山先生、以下同)

ここまではご存知のかたも多いかと。ところが先生によると
「実は尿酸の8割は体内で生成され、食事によって作られるのは2割ほどです。そして痛風を発症する人のうち7〜8割が体質、つまり遺伝的要因によるもの。残り2〜3割の人が食生活を含む生活習慣が原因で発症するのです」

つまり、痛風=贅沢病のような認識は間違い。尿酸の8割は食事と関係なく生成され、さらに、元々体質的に尿酸が増えやすい人がいるというわけ。
では食事に気を付けても仕方がないのかといえば、そんなことはありません。
「もちろん、プリン体に気を付けた食事を摂ることが基本ですし、とりわけ尿酸値が高くなりやすい体質の人は食生活を含む生活習慣を変えて、普段から尿酸値をコントロールすることが大切なのです」

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健康診断の尿酸値が高かったら、放置しないこと

健康診断の尿酸値が高かったら、放置しないこと

大山先生によれば「多くの患者さんは、尿酸値が高くなってから4〜5年経って発作を起こします。けれども働き盛りの男性の場合、検査値が高くても放置することが多いのです。そして乱れた食生活などを重ねて、ある日突然激しい痛みに襲われることになります」とのこと。

健康診断などで尿酸値が高い場合は生活習慣の改善が第一。
「まずは尿酸の原料となるプリン体の摂取量を1日400mg以下に抑えます」

ビール500mlあたりのプリン体の量は、44mg。それなら10杯は飲める? いやいや、プリン体は食べ物にも含まれます。いわし100gあたりのプリン体は210.4㎎、マグロも同量で157.4㎎。ヘルシーだと思って食べていた料理にも多く含まれているんですね。ちなみに、プリン体が多いと誤解されがちな、イクラは100gあたり、3.7㎎と実は少量。

お酒ではビールや紹興酒などがプリン体を多く含み、ウイスキーや焼酎などの蒸留酒はプリン体が少ないといわれていますが、
「プリン体の有無にかかわらず、アルコールは尿酸値を上昇させます。アルコールの代謝で尿酸が発生するからです。アルコール摂取量の増加に伴って、痛風発作の頻度が増加しますので、飲み過ぎには注意が必要です」と大山先生。

一方で、乳製品には尿酸値を下げる効果があります。牛乳やヨーグルトは積極的に摂りたい食品。お酒のおつまみにもチーズがオススメです。また、最近は「PA-3乳酸菌」が、プリン体に直接作用して、プリン体を分解し、乳酸菌の中に取り込んで栄養素として活用するという働きがあることがわかり、「PA-3乳酸菌」を使用したヨーグルトが注目されています。

痛風はプリン体を控えめにしたバランス良い食事と適度な運動で防げる病気。ある日、突然の「いたたた……」とならないためにも、まずはライフスタイルを見直してみませんか。

両国東口クリニック理事長
大山博司先生

帝京大学医学部卒、帝京大学医学部大学院、第二内科を経て、田島病院内科勤務。1989年より田島病院院長。2002年より現職。「痛風ホームページ」を解説し、痛風医療相談を今までに約5000件の相談に応える

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