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2019.05.12

刺激のない生活が男をダメにする!? ホルモン研究で分かった意外な事実とは?

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文/小林知広(泌尿器科医)

1)刺激のある生活とない生活では生物学的にも差が出てくる。

男も女もすべからく、人間には刺激が必要です。例えば老後1人で毎日同じような生活をしている人が認知症になりやすいのは周知の事実であるように、科学的にも人間は刺激がないと衰えていき、成長しないことが証明されつつあります。

好きなことをして、挑戦するということは人を成長させます。長らく脳の神経細胞は減るばかりと信じられてきましたが、新しいことや好きなことをすると、脳の神経回路が刺激され活性化し増殖することがわかってきました。

刺激なく同じような日常を送る人がどんどん老いていき、新しいことを楽しみながら生活している人が若々しく映るのは、脳の話だけでなく刺激を受けることで様々な反応が体で起こっているのではないかとまで考えられつつあるのです。

確かに安定・安寧の環境というものは居心地がよく、ある程度は必要なものです。しかしその環境にどっぷりと浸かっていると繰り返しの刺激のない生活になってしまいます。
刺激のある生活とない生活では生物学的にも差が出てくるのです。

2)刺激のあるライフスタイルを送っていると、ホルモンにいい影響がある。

刺激に応じた様々な体の反応を具体的に検証してみましょう。仕事などでビッグプロジェクトなどに関わると、たいていの場合我々は大きなストレスを受けることになります。

しかしその反面でアドレナリン・ノルアドレナリンなどのホルモンを分泌するようになります。これらのホルモンは冒険心や研究心を駆り立て、学習能力をアップさせ、前ヘ進む活力を与えてくれるホルモンです。

さらに障壁を乗り越え成功体験をつむと、脳は刺激を受け、報酬として喜びホルモンであるドーパミンやβエンドルフィンが分泌されます。根本的な欲求、例えば食欲や性欲を満たした時の喜びはいつまでも継続することはなくGABAという物質により抑制され収束します。

しかしながら、高次の欲求、つまり恋愛・創造・自己実現などの欲求に対する報酬はGABAに抑制されないのです。これは高次の欲求が人間にとってとても必要なことである証拠です。
刺激とは、高次の欲求であり、人間にとって非常に大事なものなのです。
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3)男性ホルモンは年齢とともに減少する

男が刺激的な毎日を送るために必要なホルモン、男性ホルモンは男のガソリンともいうべきとても大切なホルモンです。

その男性ホルモン(テストステロン)が加齢によって減少することがわかっています。
テストステロンが減少すると、性行動や性機能が低下することは想像に難しくありませんが、やる気が出ない・うつ症状などの精神的な症状や、だるい・顔がほてる、などの身体症状が出現することもあります(後述するLOH症候群)。

さらにテスロステロンは上述の症状に加えて、社会性の向上(コミュニケーション能力の向上、リーダーシップの発揮)、冒険心(リスクをとって勝負する)、筋肉の維持、血管力の向上、長寿、フレイル(虚弱)の予防、生活習慣病の予防などの作用もありますから、男性が健康的に年齢を重ね、社会的地位の向上を計る上でも大事なホルモンと言えるでしょう。

男性ホルモン=テストステロンは、まさに男のガソリンであり人生を左右するホルモンといっても過言ではありませんね。こんな大事なホルモンが加齢によってどんどん減少していくことがわかっています。

4)元気が無くなってきたと思ったら、男性ホルモンをチェック

テストステロンは採血によって簡単に測定できます。
しかしながら、男性ホルモンなどのメンズヘルス診療を行っている泌尿器科はとても少ないですので測定できるか否か確認が必要です。

40歳を過ぎてなんだか元気が無くなってきたな、歳かな、と感じることがあればまず男性ホルモンをチェックしてみることを推奨します。テストステロンは、20代をピークにどんどん下がっていくことがわかっています。

元気がなくなる、というのは性的なものだけでなく、活力が減り何事にも消極的になることを示唆します。お洒落をしなくなる、外を出歩くことが少なくなる、何もやる気が起きない、こんなこともテストステロンが減少することであり得ます。

また、テストステロンは血管力(心筋梗塞や脳梗塞のリスクを低減)の維持や生活習慣病の予防など健康に対してもとても大きな役割を担っています。
血管力はなんと勃起力と相関することが報告されています。歳だから勃起障害(ED)は当たり前と放置していたらいけません。血管の力が衰えているから勃起する力が衰えてしまうのです。

ペニスの血管は2−3mm、心臓の血管(冠動脈)は5mm、脳動脈は5−10mmです。ペニスの血管はこれらの中で最も細いのでEDは動脈硬化で早期に発症し、心筋梗塞や脳梗塞より先駆けて症状としてあらわれます。実際にEDの患者さんは、上記血管病変(心筋梗塞や脳梗塞)になりやすいことが報告されています。たかがEDと侮ってはいけません。

そして恐ろしいことに満足に勃起しないと悩んでいる男性は1000万人を越えると言われています。
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5)LOH 症候群という病気もある

LOH 症候群とは、"Late Onset hypogonadism syndrome"の頭文字をとったもので、日本語にすると"加齢男性性腺機能低下症候群"と言います。

従来の男性更年期障害でテストステロンが低下することによって症状が出現します。テストステロンは95%以上が精巣でつくられ、加齢に伴い産生能力が落ちてきます。LOH症候群はテストステロンの低下により、集中力の低下・イライラという精神症状、脱力感・ほてりなどの身体症状、性欲の低下・勃起障害など性機能の低下が主な症状です。

また恐ろしいことにテストステロンの低下により気分の落ち込み・不眠のような状態になり鬱病として治療されることもあります。

潜在的な患者は300万人以上と試算されますが、実情はもっと多いものと考えられています。しかも治療率は1%以下との報告でまだまだ浸透していない疾患です。欧米では60歳台の3.2%がテストステロン補充療法を行っており、徐々に徐々にポピュラーなものとなりつつあります。

6)認知機能などにも男性ホルモンが影響している!

近年、脳の記憶を司る海馬でも男性ホルモンが産生されていることがわかりました。認知機能の上昇、また地図を読むなど空間認知力に対しても男性ホルモンの作用が示唆されています。
男性脳・女性脳というのも、男性ホルモンが関与していると言われています。

7)男性ホルモンは増産・補充できる

ではどのようにすれば男性ホルモンを増やすことができるのか。
それは、、、男心を刺激することです。

報告によれば、 美女と話す、真っ赤なスポーツカーに乗る、ギャンブルをする、といった血湧き肉躍るような体験は男性ホルモンを上昇させることが報告されています。

また筋肉からテストステロンが産生されることがわかり、筋トレをすることでも男性ホルモンを増やすことができることが確認されています。筋トレは1時間以内が理想で、下半身(足のことですよ)を鍛えると、より男性ホルモンがつくられますよ。

直接的な表現となってしまいますが、私は過去にマスターベーション中のテストステロンの分泌量について研究したことがあるのですが、見事に性的興奮とともにテストステロンは上昇し、射精をすると上昇した男性ホルモンは面白いほどに元に戻ることがわかりました。

8)海外の男性はすでに男性ホルモンの重要性に気づいている

医療現場ではエナルモンという注射があります。このエナルモンという注射薬を2−4週間ごとに1度注射することで男性ホルモンを補充することができます。

日本では保険適応外ですが、貼り薬や塗り薬もあり、欧米では大事な商談前にテストステロンジェルを塗って臨むこともあるという話を読んだことがあります。欧米のビジネスマンは男性ホルモンの重要性をよく理解しています。実は女性と会う前にも塗っているかもしれませんね。

●小林知広/泌尿器科医

泌尿器系から男性美容皮膚やAGA(男性型脱毛症)等も診療。メンズヘルスの総合専門医として「中身と見た目を充実させて男性として最後まで胸を張って生きる」ためのトータルサポートに力を注いでいる。

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