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2018.03.30

ハンドドリップにシングルオリジン、ブレンドにラテ……コーヒー同様に進化する最先端の日本茶カフェへご案内

大福に最中、羊羹に団子…甘いものの話ばかり読んでいたらお茶がほしくなった? そんなアナタが駆け込める、ハイセンスな日本茶カフェを選りすぐりました。

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写真/野頭 尚子 文/中島 由貴

artless craft tea & coffee / 内観
日々アップされる大福、団子、羊羹、生菓子など、甘~いお話に食傷気味? ならば古典落語の有名な演目「まんじゅうこわい」にならって、そろそろお茶のお話でも。最近は日本茶の世界もラテを筆頭に、ハンドドリップ、シングルオリジン、オリジナルブレンドなどのキーワードが登場し、コーヒー同様に進化・深化しているようです。それでは、東京のベスト日本茶をいただける珠玉の3軒、ご紹介しましょう!

◆ artless craft tea & coffee

「オトナらしさも薫る日本茶&珈琲スタンド」

artless craft tea & coffee / ブラックにナチュラルな木目を効かせた男前な雰囲気の店内。
ブラックにナチュラルな木目を効かせた男前な雰囲気の店内。
中目黒駅の喧騒を背に高架を沿ってしばらく進むと、安易にカフェと呼ぶにはためらう雰囲気の1軒にたどり着きます。以前あった原宿から、2017年にアートギャラリーを併設し移転オープンした「artless craft tea & coffee」です。

店内に足を踏み入れると、入る前の緊張はどこへやら。すとんと落ち着けるのは、ナチュラルな木目とブラックを基調としているからか、BGMの作用か、はたまた時おり聞こえる心地いい電車の音なのか? なんだろう……と思いながらも、まずは日本茶で一息つくといたしましょう。
まずメニューには「炭火茶」なる聞きなれない日本茶を発見。これは、木炭を使用した自然熱で昔ながらに丁寧に水分を取り除き旨味を凝縮した茶葉で、創業60年の静岡にある問屋「和田長治商店」が同店のためにブレンドした、こちらでしか味わえないオリジナル茶なんだそう。カップを口に近づけるだけで力強い香りを感じ、一口含むとぱっと広がる旨味が衝撃的。えぐみがなくしばらく華やぐ香りだけでも楽しめますので、これは一度飲んでみる価値大。

ラテ派のあなたには「焙じ茶ミルク」を。一般的には一番茶になるほどフレッシュなものをあえて煎じたという無農薬有機栽培の茶葉を使用し、ロイヤルミルクティーのようにお鍋で葉を開き、香りと旨味をミルクでたっぷりと包み込んでできあがり。お好みではちみつもリクエストできますが、まずはそのままの優しい甘みと鼻に抜ける芳醇な香ばしさを堪能してはいかがでしょうか。

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日本茶deデートするならココ

artless craft tea & coffee / 反対側にいるスタッフが不思議と気にならないほど広い一枚鉄板の特大テーブル兼カウンターは、ふたりで訪れても適度にプライベート感が保たれます。また、集中できるからとひとりで長時間仕事をする人もいるのだとか。
反対側にいるスタッフが不思議と気にならないほど広い一枚鉄板の特大テーブル兼カウンターは、ふたりで訪れても適度にプライベート感が保たれます。また、集中できるからとひとりで長時間仕事をする人もいるのだとか。
“こんなにいい雰囲気ならデート向きなのでは?”と思われ方、ご名答です。手がけたのはアートディレクターの川上シュン氏。道理でおしゃれなワケです。ドリンクは他にもビールや、バータイムにはカクテルメニュー(基本、毎週金曜のみ PM8:00〜)も取り扱うので、カウンターでお酒を頂いた後にお茶でほっこりと、なんていうのもオトナらしい時間の過ごし方ですよね。
どこか癒される雰囲気の理由はもうお気づきですね? こちらにあるのは、ほぼすべてハンドクラフト。豆や茶葉の選出から、茶器、内装、店オリジナルのレザーのスリープに至るまで、手の温もりを感じさせるクラフト感にこだわって選んでいます。その逸品が造り出す上質な時間と居心地の良さ。そしてなによりお茶の美味しさを味わってみてください。

◆ artless craft tea & coffee(アートレスクラフトティーアンドコーヒー)

住所/東京都目黒区上目黒2-45-12
営業時間/11:00-20:00
定休日/無休

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日本茶専門店が生み出す新感覚の茶ドリンク

◆ 八屋

「楽しい!! を伝える日本茶専門店」

八屋 / 「煎茶ラテ」(S 450円、L 550円)
「煎茶ラテ」(S 450円、L 550円)
え、お茶ってこんな飲み方できるの? こんなに楽しいの?と、美味しいだけでなくワクワクする遊び心あふれる日本茶メニュー。味わえるのは、2017年12月に千駄ヶ谷と代官山の2エリアにオープンしたばかりの日本茶専門店の「八屋(はちや)」です。

専門店ですので「カネ十特選煎茶」や「井ノ倉 気宇」をはじめとする本格的なストレート茶がいただけるのはもちろんですが、脱帽するのは「八屋」の手にかかれば飲み慣れた日本茶がごちそうの域に。例えば、煎茶ラテは、抹茶並みに細かく粉末化した静岡産の煎茶を、茶筅(ちゃせん)でお抹茶を点てるように淹れ、まるでエスプレッソにそそぎ入れるかのようにミルクを合わせていきます。さわやかな香りとスッキリとした苦味が、ふわふわなミルクと和三盆の自然な甘さに合い、時間をかけて味わいたくなる1杯です。
これからの季節はスムージーも見逃せません。ラテ同様、抹茶・煎茶・焙じ茶の3種類があり、今回はほうじ茶をオーダー。焙じ茶特有の香ばしさが好ましい、すっきりとした甘さで、飽きることなくあっという間に飲み終わってしまいます。聞けば、砂糖の代わりに白あんを入れているそう。専門店が本気を出したらこんなに美味いんだ、と実感。

では最後に真打「果実炭酸冷茶」をご紹介。特性の煎茶ジュレをソーダで割り、そこに苺やざくろなどの季節のフルーツが華を添えます。まるで食べる日本茶。お茶の苦みと果物の甘み、ソーダのすっきり感が新感覚のドリンクです。どれも決して家では再現できない味ですので、ぜひご賞味ください。

◆ 八屋 代官山

住所/東京都渋谷区恵比寿西1-16-9
営業時間/9:00~19:00
定休日/無休(年末年始を除く)

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デザインの力で日本茶に新風を吹き込む茶寮

◆ 東京茶寮

「デザインカンパニーが届けるシングルオリジンの日本茶」

東京茶寮 / インテリアに使われているのは真っ白な空間に映える白木と鉄のみ。究極なまでに無駄を省いた空間は、繊細なお茶の味に集中できるように。
インテリアに使われているのは真っ白な空間に映える白木と鉄のみ。究極なまでに無駄を省いた空間は、繊細なお茶の味に集中できるように。
江戸時代、旅人の休憩地として茶屋や酒屋が並んでいた大山道(玉川通り)と登戸道(世田谷通り)が分岐するところに「しがらき」(後の石橋楼)「角屋」「田中屋」の三軒の茶屋が並んでいたことから名付けられた三軒茶屋。この街の一角にある、デザインカンパニーのLUCY ALTER DESIGNが手がけるハンドドリップ日本茶専門店が注目を集めてやみません。

まず目にするのは、真っ白な空間の中央に大きく鎮座するコの字のウッドカウンター。席に着き、説明を受けますと、メニューは煎茶2種飲み比べ+お茶菓子」(税込1300円)のみ、とのこと。といっても、こちらで取り扱うのは茶葉をブレンドしたものではなく、ほぼシングルオリジン=単一農園・単一品種で、全国各地から選び抜いた8種類。その煎茶の中から2種とお茶菓子1種が選べ、セットになっています。

選べるといっても初心者には正直チンプンカンプンですが、甘み、渋み、旨味、香りの4つのポイントを記したチャートがあるので特徴が分かりやすく、さらにバリスタと話しながら好みの組み合わせを決めることもできます。今回は大人のオトコにぴったりだという深く渋みのある「003 こいしずく」と甘みがあってライトな「024香駿雁金」にすることに。
東京茶寮 / LUCY ALTER DESIGNが独自に開発&デザインした日本茶専用ドリッパー。
LUCY ALTER DESIGNが独自に開発&デザインした日本茶専用ドリッパー。
ん? バリスタの手元に見慣れぬものがあったので注目。よく見てみると急須ではなく、コーヒーのドリッパーのようなものを使ってお茶を淹れています。こちらは、緑茶を美味しく淹れるために同社が独自に開発した「日本茶専用のドリッパー」。というのも、日本茶を最大限に楽しむこれまでにない体験をと考え抜き、行き着いたのがハンドドリップ方式なんだそう。凹凸を利用しお湯を注いでも下に落ちないように設計され、急須と同様に蒸すことも可能。むしろフタがない分、立ちのぼる茶葉の香りを直に感じることができます。

品種だけでなく、一煎目は70度のお湯で、二煎目80度、三煎目はお好きな方の玄米茶でと、計5杯の飲み比べができます。正直、「5杯も飲めるかな?」なんて思っていましたが、浅はかでした。一口飲んで 「茶葉ってこんなに違いがあるの?」と、それぞれの個性的な味の違いと美味しさに驚き、続いて「10度高いお湯で淹れるだけここまで味が変わるのか」とまたびっくり。気づけばお茶の魅力にすっかり心奪われています。ここまで奥が深く、こんなにも魅了されるなんて…。やはり、お茶ってこわい(笑)。

◆ 東京茶寮(トウキョウサリョウ)

住所/東京都世田谷区上馬1-34−15
営業時間/月〜金13:00〜20:00 、土日祝 11:00〜20:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日休み)

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