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2018.06.07

注目の開襟シャツ、実は種類がいろいろあるって知ってました?

この春夏、Adelaideclassifiedsイチオシのモテるアイテムであり、トレンドど真ん中でもある開襟、すなわちオープンカラーシャツ。多彩なバリエーションのデザインが揃ってますが、それぞれのデザインにはルーツがあり、それらを知ることで着こなしに深みが出るのですよ。

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イラスト/林田秀一 文/竹石安宏 編集/長谷川茂雄 取材協力/フェイクα(03-3404-0168)

“開襟”はルーツによってデザインも用途も違います

ストリート系からセレクトショップ、メゾン系まで、まさに今春夏はオープンカラーシャツが大豊作。そもそもオープンカラーとはその名のとおり、第一ボタンの位置が低い、または外して着ることを前提とした設計により、襟元がやや大きく開いたシャツのこと。首元まで閉まる襟は凛々しくきちんとしたドレッシーな雰囲気で、防寒機能も備えているのに対し、オープンカラーは見た目も着心地もリラックスしており、胸元の通気性で涼しさを確保できるのが特徴です。春夏カジュアルの定番シャツとなっているのは、そのためなんですね。

そんなオープンカラーシャツにはバリエーションがあり、それぞれのデザインには異なる用途とルーツがあるのをご存知でしょうか? 「デザインの違いは分かるけど、出自まで意識したことなんてないよ」という方も多いかもしれませんが、元ネタを知ってこそ着こなしや着くずしに差が出るもの。てなわけで、いま最旬のアイテムであるオープンカラーシャツの代表的なバリエーションとそれらのルーツをご説明しましょう。

1. ボウリングシャツ

オープンカラーシャツの起源は定かではありませんが、発展したのがアメリカなのは確かなこと。タイを締めることが前提のフォーマルウエアだった堅苦しいドレスシャツを、楽チンな開襟にアレンジして休日に着ること自体、実に合理的でアメリカ的ですから。

そんなアメリカで「スポーツシャツ」と総称されるシャツは、スポーツやレジャーなど余暇を楽しむためのシャツのことであり、そのほとんどが開放的なオープンカラーなんですね。で、その代表といえるのがボウリングシャツです。

第二次大戦後に全米を席巻したボウリングブームの最中に誕生したといわれるボウリングシャツは、ゆったりとした身頃に開襟、半袖という動きやすいデザイン。ボウリングに重要な腕の可動域を確保する、アクションプリーツと呼ばれるプリーツが背中に設けられているのも特徴です。

さらに両胸にスコアなどを収めるパッチポケットがあり、ポケットや袖、背中に所属するボウリングチームを表す装飾が施されているのが一般的。スポーティで若々しい、スポーツシャツの典型といえるシャツですな。

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世界中にファンがいる50's & ハワイアンシャツ

2. 50’sシャツ

第二次大戦が終結し、空前の好景気に湧いたアメリカ。なかでも1950年代はアメリカの黄金期と言われ、経済だけでなく文化面でも大きな発展を遂げました。そんな50年代に流行したファッションは「50’s(フィフティーズ)」と称され、いまも世界中に熱烈なファンがいる独特のスタイルですが、その中心的アイテムがシャツだったんですね。

襟はほとんどがオープンカラーですが、これは1940年代から流行したループカラーという襟型を継承しています。文字通り第一ボタンのみボタンホールではなく、ループ状のパーツで留める仕組みになっており、前合わせがない分、外すと襟が大きく開くのが特徴です。

ループ式ボタンを第一ボタン以外にも用いたプルオーバータイプなど、バリエーションは実に豊富。また鮮やかなパステルカラーをベースに、ロックンロールやホットロッドといった当時のカルチャーからインスパイアされた装飾が、刺繍やパッチワークなどで施されているものも多く見受けられます。そんな当時のシャツは現在、「50’sシャツ」と呼ばれ、本国アメリカを中心に熱狂的な蒐集家が存在するコレクターアイテムとなっています。

3. ハワイアンシャツ

オープンカラーシャツの代名詞的存在といえるのがハワイアンシャツ。その起源には諸説ありますが、日本からハワイに渡った移民が、故郷から持ち込んだ着物をシャツに仕立て直したことが始まりという説が有力です。ゆえに現地で一般化し始めた1930年代初頭は、着物の柄を用いた和柄が多く、西洋のシャツと東洋の伝統柄が融合したオリエンタルなシャツとして人気を博したってわけ。

そのデザインは南国らしい開放的なオープンカラーが基本。それは日系移民たちがサトウキビ畑で作業をする際、20世紀初頭から好んで着用していたという、ヨーロッパの船員たちが着ていた「パカラ」と呼ばれる開襟シャツがベースとなったとも言われています。

そんなハワイアンシャツは和柄から始まり、やがてハワイの自然や伝統文化を表現した鮮やかな色柄へと発展。涼しげなオープンカラーやリラックス感のあるゆったりとしたシルエット、放熱性と接触冷感に優れるレーヨン素材という快適スペックを確立し、南国気分を盛り上げる最強のリゾートウエアとなったのですよ。

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いまのブームの元ネタはトロピカルシャツ

4. トロピカルシャツ

現在のオープンカラーシャツブームにおいて、数多くのブランドがネタにしているのがコレ。 “Tropical”とは熱帯のことであり、トロピカルシャツとは熱帯地域に派遣されたアメリカ軍の兵士が着用するユニフォームシャツの俗称です。

規律を重んじるミリタリーユニフォームにリラックスしたオープンカラーとは意外ですが、そこは合理性を重視するお国柄。きちんと感よりも快適な涼しさを優先し、オープンカラーにショートスリーブを採用。機能的な大きめのパッチ&フラップポケットが両胸に設けられている点が、軍モノならではの男らしさを醸し出してます。

その他にも「ファティーグシャツ」と呼ばれる野戦用シャツや「ジャングルファティーグ」というシャツジャケットなど、アメリカ軍の熱帯地域用装備にはオープンカラー採用のものが少なくないんですね。開襟の開放的なリラックス感とミリタリー特有の骨太さという、オイシい部分を両取りしたそれらは、まさに旬のネタ元となっているので、覚えておいて損はありませんよ。

5. キューバシャツ

オーラスにご紹介するキューバシャツは、その名のとおり最後の楽園キューバで着用されている伝統的なオープンカラーシャツ。現地での位置付けは民族衣装に近く、政府の要人が格式の高い席でも着用する正装の意味合いもありますが、実のところ明確なルーツについては分かっていないそう。

が、現地では“Guayabera (グアジャベーラ=グアバ農業)”と呼ばれており、19世紀後半にグアバ農業に従事していたある夫婦の妻が、摘み取ったグアバを夫が運びやすいよう開襟のワークシャツにポケットを4つ取り付けたのが始まり、とも言われています。

いずれにしろその特徴は、襟羽根のやや大きいオープンカラーにショートスリーブという南国仕様に、くだんの4つポケですが、さらに特筆なのがタックや刺繍、ボタンを用いた装飾が随所に施されていること。これがラテンでオリエンタルな独特のリラックス感と色気を醸し出すんですね。ラテンな艶っぽさに目がないイタリアの伊達男たちがいま、挙って袖を通しているのもうなずけるってもんです。

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