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2017.09.28

大人なら知ってて当然?! リーバイス4大ヴィンテージモデルの見分け方

現在、世界中で親しまれているジーンズの原点は〈Levi's(リーバイス)〉の代表作「501」にあり。その変遷を知ると、いつものデニム選びがもっと楽しくなる!

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写真/林 敏一郎(FOREST)、蜂谷哲実(hachiya studio) 取材・文/いくら直幸 編集/長谷川茂雄 取材協力/ベルベルジン

言わずと知れたジーンズの元祖〈リーバイス〉。看板モデルの「501」は1873年に誕生して以降、人々のニーズや技術革新とともにマイナーチェンジを繰り返し、進化を遂げてきました。そして現代では、あらゆるブランドから多種多様なジーンズが提案されていますが、なかには歴代の「501」からインスピレーションを得たデザインも少なくありません。つまりヴィンテージの名作を理解することで、最新のデニム、延いては今日のカジュアルファッションに対する見方も違ってきます。また、若かりし頃に古着に傾倒したという諸兄も覚えた知識を忘れていたり、当時と現在では見解が変わったことも多々。ここではヴィンテージジーンズを語るうえで外せない、主要4モデルをフォーカスし、それぞれの特徴を解説します。

【リーバイス・S501XX “大戦モデル”】

長い歴史をもつ「501」のなかでも、第二次大戦の1942~46年に製造されたモデルは、少々マニアックなツウ好みのヴィンテージです。別名 “WWll(World War ll)モデル”とも呼ばれます。
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第二次大戦下のアメリカで行われた物資統制。それはジーンズもご多分に漏れず、さまざまな仕様の簡略化が義務づけられることに。なかでも、月桂樹が刻印されたボタンや無地のドーナツ型ボタンといった廉価な既製パーツ、通常よりボタンの数が少ないフライフロント、軍用のヘリンボーンツイルやチェックのシャツ地で代用されたポケットの裏地などは、当時にのみ見られた特異なディテールであり、そこには統一性のない多種多様なタイプが存在します。〈リーバイス〉では通常の製品とは異なることを示すため、品番の頭文字に“ Simplified(簡素化された) ” を意味する「S」の記号を追加し、1946年までこれが続きました。
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コインポケットのリベットが省略されている

1870年代の誕生から現在まで、「501」のコインポケットは金属リベットで補強されているのが通常。しかし戦時物価統制局の通達を受け、その省略が余儀なくされた。大戦モデルにのみ見られるレアな仕様である。

バックポケットのステッチはペイントに変更

ブランドアイコンであるバックポケットのアーキュエイトステッチも、物資統制の対象になり省略。代用としてステンシルペイントでステッチを描くという苦肉の対策がとられたが、洗濯によって消えてしまうのが難点だった。そのため現在まで未着用のまま残るデッドストックを除き、ヴィンテージで見つかる個体は写真のように無地の状態になったモノがほとんど。当時はニセモノと思われることも多かったという。

赤タブのブランド名は片面のみ

1936年に初採用されたバックポケットの赤タブ。現行品では両面にブランド名が織り込まれているが、その最初期にあたる当時は前面に文字が入り、裏は無地という片側のみのデザイン。'50年代中頃までのディテールとなり、年代識別のポイントになる。
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【リーバイス・501XX “XXモデル”】

ヴィンテージジーンズと言えば!というほどの代名詞モデルであり、“いつかはXX(ダブルエックス)を手に入れたい”と憧れるデニム好きも多い。古着に明るくなくとも、その名前くらいは耳にしたことがあるのでは?
「501XX」のロットナンバーは1890年に導入され、1966年頃まで使われていた名称です。しかしヴィンテージ古着の世界で “XXモデル”と呼ばれるのは、'46~'66年頃までに製造されたものを指します。大戦下の物資統制を経て不要なパーツが削ぎ落とされ、現在の5ポケットジーンズとほぼ変わらない姿になった一方、ワークウェアを出自とするタフな作り込みも残るなど、デニムフリークの間では“ 501の完成形 ”と称されます。アーキュエイトの中央でステッチが交差するダイヤモンドポイントが見られたり、隠しリベットや革パッチが使われていた最後期のモデルとして知られるなど、ヴィンテージならではのディテールが満載です。
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V字ステッチこそがヴィンテージの証

トップボタンの脇に施されたV字のステッチは、ミシンに返し縫い機能がなかった1960年代まで見られたヴィンテージ特有の縫製仕様。製造年を問わず、すべての「501XX」に共通するディテールとなる。

前期は革パッチ、後期は紙パッチに変化

「501」の右腰に取り付けらたラベルは、1886年~1957年頃までが革パッチ、その前後~現行品は紙パッチが使われている。 “XXモデル”は過渡期のモデルのため、大きく分類して前期が革パッチ、後期が紙パッチとなる。

XXとは生地の特徴を表している

「501XX」のXXは、生地の特徴を指す。ジーンズが誕生した1870年代当時としては、最も重厚なデニムを用いたことから、「ダブル エクストラ ヘビー」の略称として品番の末尾に付けられた。その後、よりヘビーオンスの生地が出回るようになったため、インディゴ染料だけで染め上げた最高ランクの生地「エクストラ エクシード」の略に意味付けが変わったと考えられている。当初はニューハンプシャー州のアモスケイグ社の生地を使っていたが、1915年よりノースキャロライナ州のコーンミルズ社が生産を請け負い、以降そのデニム生地は、〈リーバイス〉にのみ独占的に供給された。
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【リーバイス・501“ビッグEモデル”】

ヴィンテージジーンズにおけるひとつの頂点であり、ベンチマークとされるXXモデル。その後継となる “ビッグEモデル”は、色落ちにこだわりながら、もう少し気軽にヴィンテージを楽しみたい中級者に人気です。
1960年代後半~'73年までのモデルを指す“ビッグEモデル”。ロットナンバーの末尾から「XX」の文字が外され、アーキュエイトステッチの色もイエローから金茶に変更、またそのステッチのピッチ(運針数)も倍増され、XXモデルの途中まで採用されていた隠しリベットもバータックと呼ばれる縫製による補強になるなど、数々のアップデイトが見られます。さらにトップボタン脇に施されていたV字ステッチに代わって、2本の平行ステッチが使われ始めたのもこの頃です。なかでもニックネームの由来である大文字「E」表記の赤タブが最大のポイントであり、これ以降は現在にいたるまで小文字「e」表記になっています。
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紙パッチには「501」の表記以外入らない

1957年前後から腰のラベルはすべて紙パッチに。そして'67年頃からロットナンバー末尾の「XX」が付かなくなり、現在と同じ「501」表記に。さまざまな種類があるヴィンテージのなかでも、紙パッチの「501」の前後や上部に何らかの文字が入らないシンプルな表示は、この時代の
“ビッグEモデル” だけ。

「E」の表記と左右非対称の「V」が目印

“ビッグEモデル”の呼称は、赤タブに織り込まれたブランド名の表記が由縁。それまで「LEVI'S」だったものが、1973年を境に「LeVI'S」になるため、「E」表記の最終モデルという意味を込めたニックネーム。さらに'60年代中頃より前は「V」が左右対称のフォントだったが、この時代は右側のみ細字になるのが特徴。つまり大文字「E」+左右非対称「V」が、“ビッグEモデル”のひとつの目印になる。

トップボタン裏の刻印数字は複数あり

トップボタンの裏に刻印されている文字は、生産工場の識別番号と言われており、これも年代を特定するひとつの目安に。ほかのモデルにも散見されるため必ずしもイコールではないが、“ビッグEモデル”では「2」「4」「6」「8」「16」などがある。
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【リーバイス・501“66モデル”】

ここまで紹介したモデルより現存する数が多く、コンディションが良好なものでも比較的手を伸ばしやすい価格で見つかる“ 66(ロクロク)モデル ”。ヴィンテージジーンズの入門編としてオススメです。
1973年~80年頃の生産品を指す、通称 “ 66モデル ”。そのニックネームは新品のときに右側のバックポケットに留められている、フラッシャーと呼ばれる紙ラベルに記載された「©1966」の表示に由来しています。これは1966年に誕生したモデルという意味ではなく、ラベルがデザインされた年を示したもので、誤って認識している古着好きも多い様子。また同じ“ 66(ロクロク)モデル ”のなかにも前期と後期の区分けがあり、よりクラシカルで野趣溢れる色落ちを味わえる前期のほうが、人気も価格も高めです。厳密な定義はありませんが、コアなフリークの間では“ 66モデル ”こそ最後のヴィンテージとする見解もあります。
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「501」上部のスタンプが大きな特徴

紙パッチのロットナンバー上部に押された「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT(衣類の内側に取り扱い表示)」のスタンプが、この時代の特徴。1980年代の中頃からはデザインの一部として印刷に変わる。
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生地の収縮率は8%か10%

上述の紙パッチにスタンプされているとおり、“ 66モデル ” からは内側に取り扱い表示のタグが付く。古着では印字が消えていることもあるが、最下段に明記されている生地の収縮率は8%。後継モデルでは10%に変わる。

前期と後期でバックポケットのステッチが異なる

バックポケット入口の折り返し部分はシングルステッチ。1978年頃まで見られたこの仕様を備えるものは “ 66前期 ” 、チェーンステッチとなった変更後のタイプは
“ 66後期 ” または単に後継の “ 赤ミミモデル ” と区別される。前期のほうがタテ落ちし、色合いにも深みがある。

トップボタン裏の刻印は「6」が基本

例外もあるが、“66モデル ” ではトップボタン裏に「6」と刻印されている個体が多い。これは品質管理のため、生産工場を特定する識別番号だったとする説が有力。

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