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2018.03.17

【ジュネーブモーターショー2018】

遠い未来から近い将来まで、ジュネーブモーターショーの気になる10台

3月にスイス・ジュネーブで毎年恒例の自動車ショーが開かれた。もはや当たり前になりつつあるEVモデルの新作、自動運転技術の進化の先、コンパクトSUVの台頭など、ありとあらゆるクルマが集結。なかでも気になった10台をピックアップした。

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文/小川フミオ

コンパニオンが各メーカーのブースに華を沿えるのはジュネーブモーターショーも同じ

自動車メーカーは地殻変動のまっただ中

第88回を数えるジュネーブの自動車ショー。ジュネーブ空港に隣接した見本市会場を舞台に、世界中の自動車メーカーが出展することで知られる。

EVが増える今、自動車メーカーはいってみれば地殻変動のまっただ中。スポーツカーメーカーも電気で走るモデルを手がける時代になりつつある。

でも、自動車がつまらなくなっては意味がない。そんな考えを捨てずに各社はがんばっている。おかげで僕たちクルマ好きも、楽しい思いができるのだ。

多種多様のEV、SUVからハイパースポーツまで、ニューモデルとコンセプトカーが入り乱れるように勢揃いしたなかから、気になる10台を選んでみた。
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10. アウディ+イタルデザイン+エアバス「ポップ.アップネクスト」

アウディの描く未来は空飛ぶクルマか、それとも合体ロボか?!

ジョルジェット・ジュジャーロ指揮の下、数々の名デザイン、名コンセプトを生み出してきたイタルデザインが主導したコンセプト。2人乗りキャビンを、車両モジュールあるいは飛行モジュール、いずれかと合体できる。

電気モーターによる車両モジュールをアウディが、飛行モジュールのローター形状などの監修をエアバスが担当している。2017年発表で話題になったコンセプトのブラッシュアップ版。

彼女とのデートに最高。1位にしたかったけれど、まだ構想(妄想?)段階なので、今はこの位置に。ブレードランナー的世界がいよいよ?

9. メルセデス・ベンツ「Aクラス」

イグニッション替わりに「ヘイ、メルセデス」の時代も近そう

2018年2月に欧州でデビューした新型Aクラスは、ゴルフクラスの前輪駆動車。

見ためは地味だけれど中身はすごい。「ヘイ、メルセデス」と話しかけるとシステムが起動する最新のボイスコマンドなど、メルセデス・ベンツ車両中最も進んだインフォテイメントシステムを備える。ショー会場では最も注目されていた1台。

デジタルキーやスマート端末のアプリで友人たちとのプライベートカーシェアリングも可能という。「それによって若い層をしっかり獲得したい」とダイムラーのディーター・チェッツェ会長。

本国では1.3リッター、2リッター、それに1.5リッターディーゼル搭載。
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8. モーガン「EV3」

EVの未来はクラシックデザインとの融合か

英国で1910年創業のモーガンの原点は3ホイーラー。オリジナルは1910年代にモーターサイクルのエンジンを載せて作られた。一方、2000年代に2リッターVツインエンジン搭載で復活した3ホイーラーのEV版が今回のモデルだ。

軽量だが高価な炭素樹脂を多用した車体は500kg程度と軽い。46kWのモーターに20kWhのリチウムイオンバッテリーにより静止から時速92マイルを9秒以下で加速し、航続距離は150マイル以上という。18年に生産開始予定。

ファンは首を長くして?待ち望んでいたが、ようやく発売にこぎつけそう。少年心をくすぐる雰囲気が充溢。

7. BMW「コンセプトM8グランクーペ」

新デザインのキドニーグリルを纏った8シリーズの4ドアクーペが登場!

昨年のヴィラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァでお披露目されたコンセプト8シリーズクーペだが、こちらは優雅な雰囲気もただよう4ドアクーペとして発表。新デザインのキドニーグリルと、やや古典的かつスタイリッシュなプロポーションを含めて新世代のBMWを予見させる一台となっている。

明らかなのは世界の富裕層に向けて自社の持つヘリティッジを強調するために、「M」のデザイン性とスポーツ性を前面に打ち出したコンセプトモデルであるということ。

エンジンやドライブトレインの詳細は未発表だが、レースのイメージが強い。低いルーフラインに組み合わされたサイドウィンドウのグラフィクスに注目。BMWのグランクーペらしくリアクォーターウィンドウを持ち、伝統の「ホフマイスターキンク」も排している。
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6. トヨタ「GRスープラ・レーシングコンセプト」

あのスープラ復活は海外でも話題に!?

趣味でレースを楽しむ人が増えているようで、ジュネーブのショーにもポルシェ、アストンマーティンやマクラーレンなどがレーシングモデルを出展して話題を呼んでいた。

このクルマのベースは現在トヨタがBMWと共同開発している新型スープラ。開発責任者はトヨタ86を送り出した人でもある。登場は2018年と言われているが、まだ詳細は不明。

このレース仕様は欧州のモータースポーツの活動拠点「Toyota Motorsport GmbH」が開発を担当。全長は4575mmというので市販車はコンパクトな後輪駆動スポーツになりそう。

5. ジャガー「I-PACE」

もはやEVは未来のものではなくて、“当たり前”になってきた

ジャガーがお披露目した電気自動車「I-PACE」の市販バージョン。2月に日本発売もされたSUV「E-PACE」と通じるスタイリングだけれど(リアウィンドウのグラフィクスなどに注目)、それだけに機能的でかつスポーティな雰囲気は、EVは気負って乗るものではないと言っているようで好ましい。

全長4.7mのボディに、90kWhという大容量バッテリーを搭載。294kWの高出力モーターで静止から100km/hまでを4.8秒で加速。最大航続距離は480kmという。日本での価格は未発表。
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4. アストンマーティン「ラゴンダ・ビジョン・コンセプト」

アストンマーティンが提案する“EV時代のリムジンはこうなる”

第二次大戦後アストンマーティン傘下に収まるまで革新的な技術のクルマを作り続けていたラゴンダのヘリティッジをイメージした未来のサルーン。

「EVということもあり、昔からのクルマのカタチにこだわらず最適なものをデザインしました」とデザインディレクターが言うようにスタイルは斬新。

走るラウンジともいえるインテリアは、ビスポーク家具で知られるデイビッド・スノウドンが造型で協力、シート地はサビルロウのヘンリー・プールによる高品質のウールを参考にしている。モダンブリティッシュのショーケースのようなコンセプトモデル。

室内空間は余裕がたっぷりとられ、新時代のリムジンの彷彿とさせる。近い将来、クルマはくつろぎのスペース兼、オフィスのデスクやミーティングも兼ねるようになるのかも。

3. ポルシェ「ミッションEクロスツーリスモ」

ポルシェのEVはあらゆる場面を想定した究極の一台に!?

ブランドに不足なし、恐らく走りも、と期待できるのがポルシェの大型4ドアEV。先にお披露目された「ミッションE」のスタイリングに手を入れてクロスオーバー的雰囲気を持たせたものだ。近い将来はこんなクルマでスキーリゾートに遊びに行くことになりそう。

パワートレーンは、440kWという高出力電気モーターで4輪を駆動。静止から100km/hまで3.5秒というスポーツカーなみの加速力を誇る近未来のポルシェサルーンだ。

航続距離は500kmが想定されており、800Vの高圧急速充電が導入されることを視野に入れ、その際は15分の充電で400km走行可能と謳われている。市販未定。
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2. レクサス「UX」

スモールラグジュアリーSUVが熱いカテゴリーになりそうだ

日本の高級ブランドとして定着したレクサスが2018年内の発売を予定している全長4.5mのコンパクトSUV。

全高も1.5m台で市街地での使い勝手は相当にいいはず。独特の存在感を放つスピンドルグリルを起点としたデザインも、都会的な存在感を放ちはじめた。写真は「F SPORT」で、専用のサスペンションシステムなどとともに、新しいテーマのメッシュパターンを与えられた専用グリルを備える。

2リッターハイブリッドという新開発のパワートレイン搭載で欧州でも販売を伸ばす意気込みを見せる。2リッターガソリンも設定される予定とか。

1. メルセデスAMG「GT 4ドアクーペ」

日本での発売が待ち遠しい!早く運転したい一台

911イーターのAMG GTの4ドア版的な存在。「ターゲットの一つはパナメーラ」とメルセデスAMGの親分みずから公言。

E36のシャシーをベースに補強をしっかり入れ、エンジンは470kWの4リッターV8を搭載したGT63S 4MATICと430kWのGT63と350kWの3リッター直列6気筒のGT53の設定。

特にGT53のエンジンにはISG(一体型スタータージェネレーター)により電動モーターを加速の補助に使いつつ、電気駆動のスーパーチャージャーを搭載した「EQブースト」システムが組み込まれている。

室内は美しく仕上げられていて、もてなし感もしっかり。「時速315キロの世界を味わわない?」って、それは無理ですから。優雅にゴルフでも楽しんでくださいませ。

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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