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2018.03.09

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【Vol.3】生産の現場へ潜入!驚きのそのクオリティとは?

メカニックスーツのサンプルなどが生産されている現場へ潜入! 驚きのクオリティが明らかになる。さらに綿密なチェックを繰り返す相澤陽介氏の様子もリポートする。

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写真/福本 和洋(MAETTICO) 取材・文/竹内 虎之介(シティライツ)

豊富な経験と柔軟な対応力が、アイコニックかつ高機能な“見られる作業着”をカタチにする

トヨペット“メカニックスーツ”のリデザインプロジェクトもいよいよ佳境。2018年春の導入に向けて最後の微調整〜生産の流れが急ピッチで進んでいます。そんななか今回は、実際の製品やサンプル作りを手掛ける作業着メーカー、イワタフクソー株式会社に潜入取材を敢行。相澤氏のデザインがどのようにカタチになっていくのかを確かめてきました! ※第一回第二回の記事はこちら
縫い付ける場所やカタチに合わせて糸はもちろんのこと、ミシンまでも変えて作業される。
愛知県北名古屋市に工場を構えるイワタフクソーに到着した我々は、挨拶を済ませるとさっそく生地の裁断や縫製が行われている工場内へ。そこは見事にトヨペットグリーン1色の世界。

まず驚いたのは生産がすべてミシンによる丁寧な手作業だったこと。最終的には何万着もの生産がおこなわれる作業着にも関わらず、安易に合理化されてはいないのでした。裏を返せば、だからこそ相澤氏の複雑なデザインをカタチにできるということなのです。

当然、縫子さんたちの手つきも非常に慣れたもので、デザインが変わりパーツ数が格段に増えた新メカニックスーツをスピーディかつ正確に縫い上げているのでした。他の販売チャネルも含め、世界のトヨタの作業着を数多く手掛けるイワタフクソー、さすがです。

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デザイン性と量産性がせめぎ合う新デザイン

最大の課題はデザイン性と量産性の折り合いをどこでつけるか

その後、工場内を案内してくれた営業部長の勝野貴博さんに製作の裏話などをお伺いすることに。著名なファッションデザイナーの参加に加え、ウェブマガジンとのコラボというイワタフクソー初の試みに、戸惑いつつもワクワクしたと語る勝野さん。いわく、もっとも難しかったのは「デザインと量産性(&コスト)の折り合いをどこでつけるか」という点。そして、それを実現するために相澤氏へもいくつかの提案をおこなったといいます。
 
「相澤氏は非常にこだわりの強い方でしたが、その意図はとてもよく理解できました。だから、もう数えきれないくらい何度も何度もやり取りをおこないました。例えばサイドに入るラインの幅ひとつとってもミリ単位の攻防があったほど。そして、みんなが完全に納得できるよう、紙の上でのやり取りだけでなくちゃんとサンプルを作って落としどころを探りました。なにしろラインの幅が5㎜違うだけで、新しいミシンを導入するかしないかという話になりますから」
小さなパーツの縫い付けもすべて手作業で丁寧に行われていた。
そんなやり取りの末、量産できるギリギリの太さを実現し、デザイン的にもコスト的にも納得できる仕様が完成したというわけです。また、新メカニックスーツではネームプレートの位置も従来の左胸から右胸に移動。左胸にはこれまでなかったトヨタのロゴマークが。これも生産の作業効率からいうとマイナス要素ですが、トヨペットが“トヨタのクルマ”を扱っていることをお客さんにひと目でわからせるという機能に加え、メカニックの人たちにもその誇りを心臓(左胸)に置きたい、という相澤氏の譲れぬこだわり。そして、そんなデザイナーの熱い思いに共感したイワタフクソーも、これまでとは若干工程を変えることで対応したといいます。

さらに新メカニックスーツには、脇の部分に“パワーネット”と呼ばれる蛇腹状のアクションプリーツが施されているのですが、これもメカニックたちの“生の声”を知る経験豊富なイワタフクソーだからこそなし得た新仕様。現在世の中に出回っているツナギにはない革新的なディテールです。
このあたりの機能的なディテールがしっかりとデザインの一部として成立しているところも新メカニックスーツの大きな見どころ。そこにも相澤氏とイワタフクソーという両プロフェッショナルの見事なタッグぶりを見ることができるのです。
新メカニックスーツの特徴のひとつ、ラインもすべて手縫いで取り付けられていた。

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完成してからが本当の勝負?

一回作ったら終わり、とならないところが作業着の難しさ

こうしていよいよ完成間近となった新メカニックスーツですが「実は導入後数年経ってからが本当の勝負」と勝野さんは言います。その理由は、長期間に渡って使用するものゆえに、非常に厳密な品質の安定性を求められるからなのだそう。

「作業着はメカニックの人が毎日長時間着用するもの。だから、ロットによる個体差に皆さんとても敏感です。しかも、今後最低でも10年間は同じデザインのメカニックスーツを着用することになりますから、途中で何度か細かいマイナーチェンジが入ります。そのたびに同じクオリティをキープするのは本当に大変なんですよ」

そのためイワタフクソーでは、生地やパーツのすべてを品質のブレの少ない日本で調達。それをいまの段階から確保するというのです。“機能する服”を作ることは、それほどシビアなものなんですね。
布に微妙なクセをつけるアイロンワークは、ベテランの仕事。一つ一つがまるでテイラーのように手作業で行われていた。

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相澤氏がこだわったグリーンへの思い

グリーンの色出しに凝縮されたデザイナーのこだわり

その頃、相澤氏は東京でサンプルの最終チェックのまっ只中。とりわけ彼がこだわったのがグリーンの色出しです。パーツによって濃度の異なるグリーンを配色するという今回のデザインにおいて、その色味はまさに生命線。初期段階から数えると数十種類のビーカー(色見本)を用意し、サンプル作りに入ってからもその試行錯誤は続いたといいます。
何度となくサンプルチェックを繰り返してきたという相澤氏。完成に近づいたサンプルへの眼差しも鋭い。

さらに今回のメカニックスーツは、一般のメカニック用と上級メカニックであるトップクルー用が別色。しかもベースカラーが異なるだけでなく配色パターンも違う。だから、縫製段階でパーツの間違いがないようにすることが非常に重要かつ大変なのです。しかし、それもメカニックスーツ全体の統一感と、トップクルーの特別感を高い次元で共存させるために計算されたもの。販売店に足を運んだ人々が、“上質感があり信頼できるトヨペット”に来ていることを無意識のうちに認識する、という視覚効果を追求するデザイン意図の表れなのです。そして相澤氏は、そうしたオーダーに対してもイワタフクソーが、その都度サンプルを作った上で対応してくれたことに強い誠意と熱意を感じたといいます。
微妙に色味の違う見本と見比べながら、仕上がりの状態をチェックする相澤氏。
「色出しについてもそうですが、従来のメカニックスーツにはなかった仕様の追加や変更、さらにはコストの兼ね合いも、彼らはすべてサンプルを作り、その上で話し合ってくれました。だからとてもやりやすかったです。具体的なモノが目の前にあるのとないのとでは納得の度合いが全然違いますからね」

ひとつひとつの課題を、プロジェクトに関わるすべての人が納得した上でクリアし、熟成させてきたメカニックスーツもいよいよ完成間近。次回はついにその全貌を明らかにします!
気になるメカニックスーツの全貌をお楽しみに! 次回はいよいよその姿が公開されます!

ついに完成した新メカニックスーツ! プロジェクトのすべては以下でチェック!

【Vol.1】相澤陽介氏がデザイナーに就任。現場を視察!

【Vol.2】相澤陽介氏と前田陽一郎が語る理想のデザインとは?

【Vol.4】新メカニックスーツがついに完成! その全貌とは?
● 新メカニックスーツのデザインについて、詳しくはこちら

● 相澤陽介(ホワイトマウンテニアリング デザイナー)

1977年生まれ。多摩美術大学染織科を卒業後、コム・デ・ギャルソンを経て、2006年にホワイトマウンテニアリングを設立する。これまで「モンクレール」、「バートン」、「バブアー」といった世界的なブランドでスペシャルラインのディレクションを担当したほか、「ホワイトマウンテニアリング」と「アディダス オリジナルス」とのカプセルコレクションを発表。2018年春夏シーズンには「ハンティング・ワールド」のクリエイティブディレクターに就任。

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