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2018.03.14

フェラーリ極東・中東エリア統括CEOが語った、「これからを担うカテゴリー」とは

伊フェラーリは2月22日、リトラクタブルハードトップを搭載した新型オープンスポーツカー「ポルトフィーノ」のジャパンプレミアを行いました。発表会で「ポルトフィーノの名称は、絵のような美しい港を持つイタリアの町の名前に由来。そこはまさにドルチェビータで、一切の妥協をせず開発した新型車の名前にふさわしい」と語ったディーター・クネヒテル同社極東・中東エリア統括CEOに、フェラーリの素晴らしさや今後の展開について話を伺いました。

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文・写真/原アキラ

フェラーリ・ジャパン&コリア社長のリノ・デパオリ氏(右)とともに撮影に応じる ディーター・クネヒテル極東・中東エリア統括CEO
フェラーリ・ジャパン&コリア社長のリノ・デパオリ氏(右)とともに撮影に応じるディーター・クネヒテル極東・中東エリア統括CEO

フェラーリは、パッションが宿り、筋肉質な会社

クネヒテル氏は、シトロエン、ルノー、ポルシェなどの各メーカーでマーケティングや事業展開の部門を担当し、2015年4月にフェラーリへ。世界各地で仕事をしてきた経験から、ドイツ語、英語、フランス語、スペイン語が堪能なほか、日常会話レベルで中国語と日本語をこなすそうです。

フェラーリレッドに囲まれた会場で、クネヒテル氏は濃紺のスーツにパープルのネクタイ、腕にはブラックのウブロ(フェラーリと提携関係にある)というシックなスタイルをキープしています。

まず、フェラーリについての印象を聞くと、「これまで務めてきた会社とは全く違います。フェラーリにはスピリットがありスペシャルです。ブランドにエモーションがあり、パッションというか感動というものが宿っているのです」との答え。

さらに、「私たちは、小さなブティックファクトリーで小規模、少人数の会社です。グローバルに展開しているにも関わらず従業員は3,000人弱で、そのうちマーケティング部門は240人程度。社内はみんな顔見知りという感じで、ダイレクトにコミュニケーションでき、意思疎通がしやすい“筋肉質”なところが気に入っています」と語ってくれました。

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成長基調にある極東・中東地区のフェラーリ

今回、ポルトフィーノのジャパンプレミアのためにシンガポールから来日した
今回、ポルトフィーノのジャパンプレミアのためにシンガポールから来日したディーター・クネヒテル極東・中東エリア統括CEO

成長基調にある極東・中東地区のフェラーリ

「もう一つ気に入っているのは、売上の数字をプッシュされないことです。フェラーリは、公道、サーキット、ライフスタイルドライビングなどのオーナーシップイベントや、アマチュアから最高峰となるF1までのレース参戦など、さまざまなかたちで自動車という分野に関わっています。それによって、ユーザーの方々には自然なかたちで私たちのプロダクトを欲していただいています。そんな好循環を実現しているメーカーは、世界のどこを探してもないのではないでしょうか」と言い切りました。

ここで流暢な翻訳を務める通訳さんに、「イイデスネ」と日本語で合いの手を入れるクネヒテル氏。周りをその気にさせ、仕事をさせるのも上手そうです。

氏が担当する極東・中東地区でのフェラーリの動向については、特に豪州での伸びが最高で、昨年は300台以上が売れたそう。「バズっている」というほど活気があるマーケットだそうです。

「日本市場も健闘しています。たとえば2017年は700台が売れたのですが、これは中国を上回る数字です」。クネヒテル氏によると、日本はラグジュアリーカーを販売するタイミングとしてちょうどいい経済状況と時期を迎えているから、と分析しているとのこと。

また冬季五輪を開催した韓国にもインポートカーブームという追い風が吹いているようで、過去2年で大きな伸びを示しているそうです。

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電動化、自動運転についてのスタンスは?

カリフォルニアTの後継モデルとしてお披露目されたポルトフィーノ
カリフォルニアTの後継モデルとしてお披露目されたポルトフィーノ

電動化、自動運転についてのスタンスは?

電気自動車に関しては、「今ある我々のラインナップに電気的な動力源を導入することは秘密でもなんでもない」と語るクネヒテル氏。

「電動化にはさまざまな技術がありますが、我々が選定したのはハイブリッド(HV)です。なぜHVかというと、燃費や環境面に貢献するのは当然ですが、スポーツカーマーケットの中で最も速くてパフォーマンスがある、という我々の地位を守り続けたい。その切り口から、というのが最大の理由なのです」

とこで、昨今、自動車業界に留まらず注目を集めている自動運転について、フェラーリはどのような考えを持っているのでしょう? クネヒテル氏に質問すると、ありえない、という笑い顔で答えてくれました。

「果たして自動運転でフェラーリに乗りたい人がこの世にいるでしょうか。フェラーリを楽しんでいるユーザーの中で、自動運転で乗っていたいか、と言われたらそんな人はいないでしょう。そこは我々のマーケットではないと考えています」

さらに、「人とクルマが一体化、いわゆる人馬一体というのがフェラーリのパッションであり、運転することから得られる自由で独立したフィーリング。それがフェラーリユーザーのライフスタイルで、そこは自動運転とはマッチしないと思っている」と断言しました。

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フェラーリはSUVをリリースするのか?

フェラーリのGTカテゴリに属するポルトフィーノ。2+2のシートを持ち、ルーフをクローズした状態ではトランクに中型トローリーが3個収まるという
フェラーリのGTカテゴリに属するポルトフィーノ。2+2のシートを持ち、ルーフをクローズした状態ではトランクに中型トローリーが3個収まるという

フェラーリはSUVをリリースするのか?

また、ランボルギーニ「ウルス」やロールスロイス「カリナン」など新たな高級SUVが相次ぎ発表され、最近噂になっているFUV(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)のデビューについてはどうなのでしょう? 

「まだ共有できる情報はないのですが、いろいろ開発中、進行中のプロジェクトはたくさんあります。そんな中でフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長から話をされたという状況がありました。ただ、それはあくまでプロダクトアイデアということで、その根底にある考え方としては、ポテンシャルがあり成長していけるセグメントをカバーしていきたいということ。製品化がどのように転ぶかということについては、完全に決定していない、というご理解でお願いしたいと思います」

クネヒテル氏は言葉を選びながら、そう答えてくれました。さらに、「フェラーリ812スーパーファストをはじめとするスポーツカーセグメントは成長していますが、それにもまして増大しているのが、GTC4ルッソや今回発表したポルトフィーノといったGTセグメントのモデルです。街乗りや週末のお出かけなどいろいろなシチュエーションにマッチしますし、小さなお子さんのいる家族などにも使っていただける多機能性が魅力です。それを論理的に考えると、『ルッソ』の次に来るクルマを作り手としては考えていくということです」と付け加えました。

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「フェラーリに乗ってやるぞ!」という夢を持ってほしい

将来フェラーリに絶対乗ってやるぞ!』という夢を持ち続けていただきたいと語った
将来フェラーリに絶対乗ってやるぞ!』という夢を持ち続けていただきたいと語った

「フェラーリに乗ってやるぞ!」という夢を持ってほしい

日本の数多いフェラーリファン(他の国もそうだが)へ贈るメッセージとして氏は、「答えはシンプルです。よくファンとオーナーとの違いということが言われますが、そのギャップはみなさんが思っているほど大きなものではありません。好きならば“将来フェラーリに絶対乗ってやるぞ!”という夢を持ち続けていただきたい」と力説するクネヒテル氏。

「フェラーリは、パフォーマンスだけでなくマーケットシェアでもテクノロジーでもイノベーションでもナンバーワンとしてこれまでやってきました。そしてこれからもそうあり続けていくでしょう」。最後に、自信に満ちた笑顔を浮かべながら、そう締めくくってくれました。

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