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2019.06.23

アルファロメオ ジュリアはやっぱり激アツだった!

アルファロメの伝統のモデル「ジュリア」の復活はクルマ好きにはちょっとした事件だった。すでに公道を走っている同車のなかでも一番バランスがいいと評判のジュリア2.0ターボQ4ヴェローチェに乗った。

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取材・文/小川フミオ

セダンは古い? いえいえ、実はすご〜く進化しています

実はセダンは進化している。そう言ったら信じてもらえるだろうか。アルファロメオの「ジュリア2.0ターボQ4ヴェローチェ」に乗ると、その意味がわかるだろう。ひとことでいうと、4ドアのスポーツカーなのだ。比較的コンパクトなサイズだが選ぶ価値がある。

かつてアルファロメオというだけで、絶大なステイタスがあった。なぜかというと、スポーティで、ラグジュアリアスで、官能の国イタリアで愛されているという他に類のないブランドイメージに溢れていたからだ。
楯型のグリルとそれを挟むようなエアインテークなどアルファロメオの伝統的なモチーフがフロントマスクを特徴づけている
ジュリアは1960年代のアルファロメオのオーラを再び強く感じさせてくれる、すばらしい出来のセダンだ。速いだけではない。エレガントさとスポーティさをバランスさせたスタイリングに、クリーンな造型で居心地のいいインテリアと、おとなのクルマなのだ。

おとなのクルマと書いたのにはわけがある。自分の欲望をコントロールするすべを知っているひと向けのモデルだからだ。ウルトラとつけたいほどクイックなギア比をもったステアリング、アクセルペダルへの踏み込みにすぐ反応するエンジン、そしてコーナリングを最優先で開発されたようなサスペンション設定が、2.0ターボQ4ヴェローチェの真骨頂だからだ。
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発表されたときはドイツ車的と思ったがキャラクターラインも整理されていてクリーンでエレガントなスタイリングだ
このクルマを運転するとき、はやった心を抑えながら、加速(と減速)、それにホイールステアリング操作を行うといい。サーキットを走ったことがあるひとなら、そのへんの呼吸がわかるかもしれない。適正な速度と、適正な操舵角(ステアリングホイールを切る量)を意識しながら走らせると、頭のなかが真っ白になるぐらいスポーツドライビングの喜びを味わえるだろう。

2250rpmで400Nmの最大トルクを発生する2リッターユニットによる加速性はかなりのものだ。あっというまに速度が上がってしまう。無理なく曲がれるのはこのぐらいかな?と考えながら、速度を調整して、コーナーを回っていく。ステアリングホイール操作も的確を旨とし、出来るだけ正確な舵角でぴしっと決めて、そのあとはアクセルペダル操作で速度と姿勢を調整してコーナリングを行う。
Q4は4WDのドライブトレインゆえ左ハンドルになってしまう
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圧倒的にスポーティな4ドアセダン

もちろんブレーキはしっかり効くのだが、すべての操作を確実に、的確に、と意識しながら運転すると、クルマがそれに応えてくれる。その時の気持よさは絶対に病みつきになる、と断言してもいいだろう。

いまどきのスポーツカーには、これよりもっとずっとマイルドでフールプルーフな操縦性をもつモデルがあるぐらいだ。それに較べると、2.0ターボQ4ヴェローチェはもっとピュアなスポーツカーのようである。

ジュリアのラインナップは多岐にわたる。ベースは受注生産の「2.0ターボ」で、同じく200馬力の「2.0ターボスーパー」、出力が280馬力にあがる「2.0ターボヴェローチェ」、フルタイム4WDが組み合わされた(今回の)「2.0ターボQ4ヴェローチェ」、510馬力の2.9リッターV6搭載の「2.9V6バイターボクワドリフォリオ」だ。
後席はスペース的に充分で着座位置はやや低め
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それに「2.2ターボディーゼルスーパー」が加わった。どのモデルもそれなりに個性をもつのがジュリアのいいところだ。例えば2019年2月に追加されたディーゼルモデルは、しなやかな脚まわりと、ゆたかなトルクで、うんと快適性が高い。ここで勧めたいのは、ジュリアのもうひとつの側面、スポーツ性を前面に押しだした2.0ターボQ4ヴェローチェだ。

ジュリアの頂点には2.9リッターV6搭載のクワドリフォリオがあるが、2.0ターボQ4ヴェローチェは4気筒のメリットをちゃんともっていて、コーナリング時など鼻先の軽さゆえ、旋回性能が高いのだ。

8段オートマチック変速機をもち、基本は後輪駆動で、グリップ力が必要になると前輪へもトルクが配分されるオンデマンド型4WDだ。必要になると、としたが、最大で前輪に60パーセントものトルクがかかるという。フロントの左右輪別々にトルクをかけていく凝ったシステムである。積雪路などでも頼りになりそうだ。
ジュリアの名は1962年に最初のモデルが登場した
ドライブトレインの問題で左ハンドルにかぎられてしまう。右ハンドルでというひとには、同じエンジンの後輪駆動、2.0ターボヴェローチェがある。ただ、Q4は重くもなく、40キロの重量増にとどまる。オリジナル設計で、スポーティなドライビングを楽しみたい、というスポーツカー好きなら、Q4を選ぶ理由はいろいろある。

ボディ全長やホイールベースは、先代BMW3シリーズとほぼ同じである。おとなが4人乗るのに不足ないパッケージングだ。ラグジュアリーセダンに慣れたひとによっては、コンパクトすぎると思うかもしれない。でもこれは繰り返しになるが、4枚のドアをもったスポーツカーなのだ。

価格は597万円で、ライバルを見ると、メルセデス・ベンツC200 4MATICアバンギャルド(588万円)や、BMW320i M Sport(583万円)といったドイツ勢とぶつかる。ただスポーティさでいうと、圧倒的にジュリアに軍配があがる。
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● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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