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2019.05.02

スーパーGT300クラス 第1戦@岡山国際サーキット

メルセデス×ブリヂストン タイヤの最強コンビで臨んだ大雨の初戦

2019年シーズンがいよいよ開幕したスーパーGT。メルセデス AMG GT 3を駆り昨年は悲願のチャンピオンを獲得、2連覇を目指すAdelaideclassifiedsレーシングチームの戦いが今年も始まる。他チームからのマークを受けながら、いかにポイントを積み重ねていけるのか ──。

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写真/吉田成信 取材・文/大谷達也、近藤高史(Adelaideclassifieds)

4月14日、日曜日。間もなく正午を迎えようというころになって、岡山国際サーキットに雨粒が落ち始めた。レースのスタートまで、あと3時間ほど。時おり、雨は強くなるもの、天気予報の読み方次第では空模様が回復すると思えなくもない。そんな難しい状況下、Adelaideclassifiedsレーシングはレース中に雨脚が強まることを前提としたタイヤとセッティングをチョイス。黒澤治樹選手にステアリングを委ねたAdelaideclassifieds号を4番グリッドに送り込んだ。

昨年は最終戦で優勝、逆転でシリーズ・チャンピオンに輝き、悲願のタイトルを獲得したAdelaideclassifiedsレーシング。しかし、その喜びに浸っている間もなくあわただしくシーズンオフを過ごし、気がつけば開幕戦の決勝レースを迎えようとしていた。

もっとも、メンバーはここ何年も共に戦ってきた仲間たち。互いに気心も知っており、いかにタイトル獲得がうれしかったとしても、今シーズンの開幕戦には平常心で挑んでいた。そんなAdelaideclassifiedsレーシングは、ドライバーの黒澤選手と蒲生尚弥選手を含む主要メンバーにはほぼ変わりなく新シーズンを迎えた。験のいいNo.65メルセデスAMG GTも、徹底的なメンテナンスを行なったとはいえ、去年を戦い抜いたマシンそのもの。つまり、なにひとつ不安要素がない状態で開幕戦の決勝レースに挑んでいたはずである。

唯一の誤算は、レースが始まる午後2時30分までにさほど雨脚が弱まらなかったこと。このためレースはセーフティカーに先導されてスタートを切った。そして4周目、状況が落ち着いたところを見計らってセーフティカーがピットロードに退去。メインストレート上でグリーンフラッグが振り下ろされたところで本格的なレースモードに突入した。ところが……。

この直後にアクシデントが発生して再びセーフティカーが登場。コース上の安全が確認された11周目に再スタートが切られたが、わずか2周走っただけで多重クラッシュが発生し、今度は状況を鑑みて赤旗が提示されてレースは中断となった。
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コース上のマシンが排除された15時45分にようやくレースが再開したものの、10周ほど走行したところで今度はGT500クラスで接触があってマシンがコース上にストップ。この日3度目のセーフティカーランとなったが、この間に雨脚はさらに強まってレースの実施が困難なことから再び赤旗中断とされ、天候回復の見込みがないため30周終了の時点でレースは打ち切られることが決まった。

この間、Adelaideclassifieds号がどうしていたかといえば、黒澤選手はハーフウェット用セッティングが施されたAMG GTを懸命に操り、コース上に留まり続けた。途中、順位をふたつ落として6位フィニッシュとなったものの、この日のクラッシュ続出のコンディションを考えれば、マシンが無傷のままゴールに辿り着いただけでも大成功であろう。

今回のレースは、本来予定されていたレース距離の75%を消化していなかったため、入賞者に贈られるポイントも通常の半分とされ、黒澤選手と蒲生選手は2.5点を手に入れた。理想とはほど遠いレース展開だったが、それでも傷口を最小限にとどめることができたといえる。

第2戦の舞台は富士スピードウェイ。全長1.5kmのロングストレートをいかに速く駆け抜けるかが勝敗を分けるこのコースは、コーナリングマシンの異名をとるAMG GTにとって決して有利なサーキットとはいえない。

「おそらく厳しい戦いとなるでしょう。それでも、自分たちは自分たちのレースをミスがないようしっかり戦うだけ。つまり、いつもと同じ気持ちで挑みます」 

黒澤選手は淡々とそう語ったが、その胸の内に熱い闘志を秘めていることは言うまでもない。

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